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<図1> 歯周組織の構造

歯周組織の構造
 
歯は口の中にあり、咀嚼(そしゃく:噛みくだくこと)や発音と深〜くかかわっているのです。その歯が一定の場所にあり、動くことなく非常に強い力を受けてもその機能を営んでいるのは、歯を支持する組織により顎骨(あごの骨)と結合しているからなのです。この歯を支持する組織を歯周組織(ししゅうそしき)といい、その組織には歯肉、歯槽骨、セメント質、歯根膜があります。
 歯肉は歯周組織の外側にある組織で、外界と接しています。また歯という石灰化した組織(カルシウムを多く含んだ固い組織)と接合しています。そのため外界の影響を最も受けやすい組織です。歯槽骨(しそうこつ)は顎骨から延び出している組織で、歯の周囲に存在していますが歯とは直接は結合していません。
 
セメント質は歯根と結合している組織で歯の一部を形成しています。
 
歯根膜(しこんまく)は主としてコラーゲン線維からできている組織で、その線維の片側が歯槽骨の中に、もう一方がセメント質の中に埋まっています。歯根膜は歯と歯槽骨とを結合させる働きをしていて、歯に加わる力を吸収して直接骨に力が加わらないように働いているのです。(図1)また歯根膜中に神経の末端があり、歯に加わる力を感じとります。

歯周病とは?
今お話しした歯周組織が冒される病気すべてを歯周病と呼び、う蝕(虫歯)とならんで歯を失う主な原因となっています。歯周病と呼ばれている病気には幾つかの病気がありますが、その大部分を占めているのが歯肉炎と慢性歯周炎です。この歯肉炎と慢性歯周炎とは区別はされていますが、歯肉炎が悪化すると歯周炎になるという点では、この二つは切り離しては考えられません。この一連の病気は歯肉の炎症(歯肉炎)から始まり、その後歯肉以外の歯周組織の崩壊が起こります(慢性歯周炎)。これからの連載でお話ししていくのは、この慢性歯周炎についてです。


<図2>健康な歯周組織


<図3>慢性歯周炎にかかった状態。歯肉からの出血、排膿がみられる。

あなたも歯周病かも知れない!?
 
上の2つの図をみてください。健康な歯周組織の場合には歯肉はピンク色をしていますね。しかも歯にかたく密着しています(図2)。ですが歯肉の炎症が始まると、そのまま放置した場合には、歯周組織が壊されます。この状態を慢性歯周炎と呼びます。(図3)
 この病気の特徴としてあげられるのは、経過が非常に慢性的で、ゆっくりと進行するということです。そのため痛みなどを感じる
自覚症状が少なくこの病気にかかっていても自覚している人が非常に少ないのです。しかし歯の周囲を注意深く観察すれば色々な徴候を見い出すことは可能なのです。
 歯周病にかかっている時に多く見られる徴候の一つ歯肉が歯と接している場所で赤く腫れていることです。鏡などで口を見るときには歯だけではなく、歯肉にも注意して下さいね。
 次に見られる徴候は歯肉からの出血であり、歯肉が健康な場合には出血は見られません。その他の徴候としては歯肉から膿が出る(排膿)、口臭がする、咀嚼がしにくくなったということ等があります。
 あなたの歯は大丈夫ですか?


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